合宿からたった今帰ってきました……。
皆で猛勉強に、トークに、人生相談に、はっぴぃばーすでー、その他目出度いことのお祝いラッシュをしたり、テレビがなかったので外界の情報知らずにいたら、
「
首相辞任」
の電話が入ってきてゼミ生皆で大騒ぎしたり、
すさまじい合宿でした。睡眠時間が足りなすぎです。
しかし休み時間になんとかコマ切れながらギアスは見ました。
ギアス21…うーん…。
人は争い滅びに向かう悲しい生き物である → その原因は意識が個々に分かれているためである OR 変化がある為である → ならば固体の境界を取り払い集合的無意識に還元を図ろうではないか or 滅びに向かう変化を止めよう(変化の完全否定)ではないか(もしくは永遠の連環としようではないか) = ギアスで言うならば固体境界を取り払うことによって、個別の意志の差異がなくなり、集合させられる為、死者に会える(というよりは死者ともひとつなる)・嘘のない世界になる為、ある意味平和な新しい世界になる。
上のような意図を持つ相手に対し、
人の本質は変化であり、固体別にある意志である → よって停滞もしくは個体差の排除を認めることは出来ない。
と、こんな感じで反論・反発して後者が勝つ…というのは
本当によく見られるパターン(エヴァ・ゼノサーガ・スレイヤーズ…etc)なので、このパターンを使うのであれば、もうちょっとひねってほしかったな…。
固体差異否定に対するアンチテーゼが勝つ =
人間が生きている限り摩擦・誤解は避けられないが、それでもその中にこそ人間が生きている本質・希望がある……というメッセージを伝えやすいので、多用されるのはよくわかるのですが。
固体の差異を否定して、取り払い、単一意識に還元・集合(これは作品によって考え方が微妙に違いますが)する為には、簡単に言えば
全員参加が不可欠になります(
そうでないと、差異のある意識が存在することになってしまう為)。よって、固体の差異を否定する側の人間の意志は、それを望まない人間にとって必然的に「押し付け」になる為に、悪にしやすいので話を作っている側は対立軸を作りやすいわけですが、この対立軸が消えた今、次の話をどう持ってくるのかが興味深いです。(大抵の物語は対立軸が消えた時に話が終わるので)
全員参加しなければいけない理由を図にするこんな感じ。
意識に固体の差異がある状態
A B C D E
差異がない状態
Ω (全ての意識がΩになっている)
これが差異のない状態になるわけですが、しかしひとつでも、Ωという意識に参加していない意識があると、
Ω B
というようにΩ以外の意識が存在してしまう為、ここで差異が発生してしまいます。
よって全員が参加しない限り、意識の間に差異が発生するので、全員参加が不可欠になります。この為、どうしても、固体意識の差異を否定する側の意志は、押し付けがましいものにしか見えないものになります。従って固体の差異を否定する側にいかなる事情があっても、そのような人間は一方的であり、自分勝手な存在であるという表現が容易になります。
スレイヤーズの補足 → 何かが存在すること自体、矛盾から逃れ得ない。よって、全ての源である混沌への回帰しよう…。という意志を止めるのが原作第一部
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