スザク「(原稿を見ながら)ゼロが現れた現場と中継が繋がっています。まず、現場のアールストレイム卿にお話を聞いてみましょう。アールストレイム卿、そちらの状況は?」
画面に現場のアーニャとジノが映る。
アーニャ『
クルルギ…臭い…』
スザク(
がーん!!)
ジノ『あー。言っておくけど今のは、『
クルルギが臭い』じゃなくて、『
クルルギ。(ここはとても)臭い』だからな?』
スザク「フォ、フォローありがとうございます。では、そちらは大変な臭気が漂っているということですか、ヴァインベルグ卿」
ジノ『(一応報道番組なので、真面目な口調で)
これは酷い』
スザク「その他、何か影響は?」
ジノ『(ニュース用にここから敬語)エリア11近海というと、世界でも有数のメタン貯蔵庫ですからねー。これだけの資源がありながら、メタンが使えなかった時期があったのは、温暖化への影響が考慮されていたからなわけです。今回の経済的損失、環境への
凄まじい影響等を鑑みるに、
今回の指揮官の責任についてなんらかの言及がされるのは避けられないのでしょう(白々しく)』
スザク「ううっ……。指揮官への対処について、何か情報は?」
ジノ『皇帝陛下の
本気声によるお叱り50分耐久コース。しかも個室で二人きり』
スザク「
!!! そ、それは、確かな情報ですか?」
アーニャ『陛下がさっきそう言ってた…』
スザク
(震)ジノ『キャスターさん。今の状況ついて、
こいつをどう思う?」
スザク「
凄く…怖い、です…」
ジノ『陛下の本気声で、
窓割れたとか、
内臓が縮小して一週間戻らなかったとか、
色々噂は流れていますが、まぁ、
クルルギ卿なら大丈夫ですよー!』
スザク「
が…頑張って…生きて帰ってきます…。アールストレイム卿、ヴァインベルグ卿、ご協力ありがとうございました」
アーニャ『生きて帰ってきて…』
ジノ『頑張れー』
スザク「ううっ…(泣きそう)それでは、入院中のギルフォード卿と中継がつながっていますので、聞いてみましょう。ギルフォード卿?」
画面が写らず声だけが聞こえる。
?『誰か、誰か担架もってこい!!
ロイド伯爵が倒れた!!』
セシルらしき声『そんな…!さっきまであんなに元気だったのに!』
ギルフォードらしき声『
原因はなんとなくわかりますが…』
?『心肺停止!』
セシルらしき声『なんですって!?』
中継切れる。
スザク「えーっと…。お見苦しい所をお見せしました。それでは、次の…」
* * *
とあるレストランで。(ここからロロルルロロ)
ロロ「(携帯で見ていたニュース番組を切りながら)ねぇ、兄さん…。今日7話を見て思ったんだけど」
ルル「なんだ?」
ロロ「兄さん、
悪!!(にっこり)」
ルル「よせよ。
照れるじゃないか」
ロロ「
褒めてないよ(真剣な目で)」
ルル「ん? なんだロロ。何か怒ってるのか?」
ロロ「わからない?」
ルル「わからない」
ロロ「…兄さん…(搾り出すような声で)」
ルル「?」
ロロ「紅月カレンに『
俺を慰めろ』って言ってたよね」
ルル「あの時はどうかしてたんだ。確かに女性に対してあれは…」
ロロ「
そういうこと言ってるんじゃないんだよ!」
ルル「…と、いうと」
ロロ「
僕に言ってくれれば良かったんだ…」
ルル「…?」
ロロ「『俺を慰めろ』って僕に言ってくれれば……!!
兄さんが望めば、
攻め
でも
受け
でも
喜んでやったのに!!
ドラッグストアでの買い物も完了してたのに!!いつでもスタンバイOKだったのに!!」
ルル(唖然)
ロロ「それなのに兄さんは…僕がストーキングしてても全然気づいてくれないし、僕には『俺を慰めろ』って言ってくれないし…」
ルル「(まずい、ロロを抑えなければ)待てロロ、大切なロロに『俺を慰めろ』なんて、どんなに追い詰められても言えるわけないじゃないかっ!!」
ロロ「…
ホントに?」
ルル「ああ、本当だ。大切なロロに、そんなことは言えないよ…(きらきら)」
ロロ「…
寝言でナナリーって言ってたくせに…」
ルル「ん?」
ロロ「なんでもない。でも…、僕が大切だから…っていうのは本当なんだね?」
ルル「
愛しているよ、ロロ(まっすぐ目線)」
ロロ「
!!!……そ、そっか…。そうだよね。ゴメンね、変なこと言って…。兄さん」
ルル「こちらこそ、心配かけてしまったみたいだな。すまない」
ロロ(きゅーん)
次回の感想に続く
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